スロバキア共和国自然・気候

 スロバキアは国土のほとんどが山岳地帯で、国土のほぼ80%が海抜750メートル以上の高地に位置しています。

 スロバキアの植物は、カルパチア山脈とドナウ川という正反対の環境と様々な気象条件の中で育ちます。植物群は5種類に分かれていて、最も低いところには樫が育ち、次に樺と蝦夷松が森林地帯の上の方まで生えています。その上には高山松が生え、最も高い場所ではアルプスの植物群が育っています。植物群に影響を与えている環境は、動物にも同じように影響を与えています。スロバキア領土全体を通して動物体系は豊かであり、鹿、熊、狐、狼などが山岳地帯の森林帯に生息しています。

 スロバキアは比較的穏和な気候帯に属し、四季があります。国の地理的な位置よりも、山脈地帯の天候が国全体の気候を左右しています。最も暖かく乾燥しているのが南部スロバキアの平原地帯と東部スロバキアの低地帯で、年間平均気温は摂氏10度、年間平均降雨量は約500ミリとなっています。高タトラ地区では平均気温3度、平均降雨量2000ミリです。スロバキア全土を通して最寒月は1月で夜間の気温は-10度から-15度まで下がり、最暖月は7月で日中の気温は32度位まで上がります。