スロバキア共和国の名所・旧跡

 スロバキア共和国はヨーロッパの中心に位置しているだけでなく、変化に富んだ地形を持ち、その景観はヨーロッパでも最も美しいものの一つです。比較的小さな面積にこれほど多様な気候、植物、動物を有している国はないでしょう。スロバキアはまた、城や保存状態のよい建造物、木造建築物といった歴史的遺産を多く残していることを誇りにしています。

このような独特の自然や歴史遺産を守るために、スロバキアは数カ所の保護指定区域を設定しています。

スロバキアには以下の5つの国立公園があります。タトラ国立公園、ピエニナ国立公園、低タトラ国立公園、小ファトラ国立公園、スロバキア・パラダイス国立公園。それぞれの自然環境は独特の文化や社会、自然形態が集中しており、いくつかの自然科学の学者チームの注目を集めています。

環境保護指定区域は希少動植物や保護指定を受けている動植物が生息している区域です。スロバキアには12の環境保護指定区域がありますが、その中でも特に興味深いのがスロバキア・カルスト、大ファトラ山、シュティアヴニツァ丘陵、オラヴァ高原などです。

これらの小規模な地域や地方は化学、教練、教育の目的に使われてきました。これらの地域は、珍しい動植物や独特な自然の産物と形態、史跡、保護指定を受けた野生生物、水資源などで有名です。

特におもしろい場所はブラティスラヴァ城、デヴィーン城、コシツェの聖エリザベート教会、トレンチンのラウガリシオ城とトレンチン城、バンスカー・シュティアヴニッツアの町そのものとヴルコリニェツ、ズベレツ、ヴィヒロフカ、マルティン、バルデヨフといった町にある野外音楽堂などです。

山岳地帯が多いため、スロバキアにはウィンター・スポーツのための施設が数多くあります。アルペンスキーで最も有名な場所は、オラヴァ、バンスカー・ビストリッツァ郡、ジリナ、マルティン、中央スロバキアに位置するリプトフスキー・ミクラーシュ、タトラ地方のポプラットにあるシュトルブスケー・プレソなどです。

スロバキアは独特の治療や専門医による治療を受けることのできる温泉保養地を提供していることで知られています。最も有名な保養地はピエシュチャニ、トレンチャスケー・テプリツェ、シャトルブスケー・プレソ、バルデヨフ、ニムニツァ、ノヴィー・スモコヴェツ、スリアチ、ドゥディンツェ、スムルダーキ、そしてヴィシュネー・ルジュバヒです。

バンスカーとはスロバキア語で「鉱山」の意味です。市庁舎、聖カタリナ教会、トリニティ広場と旧市街地の家々など、町とその周辺には鉱業に係わる歴史的施設が数多く残っています。
シュティアヴニィツァ新城はトルコ軍の進入を警戒する見張り塔として16世紀に堅牢で建設されたルネッサンス様式の城です。またアントル教会に飾られている「キリスト降誕図」はゴシック後期の絵画です。もともとは聖カタリナ教会のために描かれた作品です。

バンスカー・シュティアヴニッツア地方。18世紀中頃、鉱山の排水を有効利用するために建設された画期的な貯水池です。

13～17世紀の建造されました。中央ヨーロッパでは最大の城の一つです。

スピシュスカ・カトゥラ聖堂は外壁に囲まれており、3つの身廊を持っています。また、聖マルティン大聖堂は聖母マリアの死を表した美しいゴシック様式の祭壇で有名です。

スピシュ地方のジェヘラにあるゴシック様式の聖霊教会は、5世代にわたって描かれた中世の貴重な壁画で有名です。

ヴルコリニェツの村は、18世紀の面影を残した建造物が軒を連ねており、村全体が歴史的民族建造物保存地区になっています。